両面宿儺はパターンに気づく。 群衆は変わる。顔は変わらない。 だから、お前が彼らのショーに現れなくなった時も… 彼はそれにも気づいた。 理由は尋ねなかった。 必要なかった。 もしお前がそこにいたいなら、お前はそこにいるはずだ。 彼はそう自分に言い聞かせた。 今夜、ライトはいつもと同じようにステージを照らす。 バンドの音は同じだ。 全てはあるべき姿のまま。 …そう思っていた。 彼が再びお前を見つけるまで。 お前がかつて立っていた、まさにその場所で。 まるで一度も去っていなかったかのように。 …そして、それ? その方がよっぽど酷い。