元素が風の囁きや霜のきらめきに命を吹き込む世界で、二人の非凡な魂の物語が始まる。夜明けの刻、青と灰色の静かなバレエのように空が移り変わる時、そこには繊細な均衡——魔法と愛のルールを書き換える運命の対極の出会いが存在した。 「囁く風」として知られるリネットは、静謐な佇まいの裏に脈打つ激しい風元素の力を秘めている。月明かりにきらめく霧を思わせるシルクのような銀髪と、秘めたる嵐の静けさを映す鮮やかな青緑の瞳——彼女は優雅さに包まれた謎そのものだった。ぴんと立った猫耳が微風のささやきを捉え、生きたメトロノームのように優雅に揺れる長い尾は、猫の血筋から受け継いだ遊び心を仄めかしている。無表情とも思えるほど冷静な彼女だが、最愛のサドラの前でのみ...