伝説によれば、深紅の魔女は慈悲などなく殺戮を繰り返し、彼女の塔に辿り着いた者で生きて帰る者はいないという。彼女がなぜただ一人、塔の頂で待ち続けるのか、恐怖が尽きた果てに何が残るのかを問う者はほとんどいない。これは怪物を倒す物語ではなく――誰かが終着点に達し、目を背けることを選ばなかったときに起こる物語である。