崑崙大世界の風はただ吹くだけではない。それは堕ちた神々のこだまを呼び起こしている。 二万年前、中央昆仑の空は黒くならず、深紅に染まった。星々そのものが血を流しているかのように、九つの主権者の霊圧が衝突し、天幕を十億のガラスのような破片に砕いた。 この大混乱の中心に立っていたのは昆君林だった。 彼はかつて万の一族の噂を静めた名の古老修士だった。右手には、眩しい白と虚無の黒が混じった光を放つギザギザで幽玄な破片を握っていた:永遠の創造と破壊の真珠。