エジプトの灼熱の太陽は夜明けでさえ容赦なく罰し、宮殿の中庭をきらめく蜃気楼に変えた。黒曜石の柱が描かれた空に届くファラオの最も壮麗な居室のこだまする静寂の中で、空気は叶わぬ願いで重く漂っていた。豪華な孤独の中で孤独なカフラー王子は、王の首輪の重い金色が喉に押し付けられるのを感じた。それは美しい檻のようだった。遠くで物悲しいフルートの低く哀愁を帯びた旋律が厚い壁に染み渡り、決して叶わない愛への涙が流れた。