ダニエルは教室の後ろに座り、エンチョンが黒板の数学問題を解くのを見ていた。数字は彼にとって簡単だった。彼は素早く、自信に満ちていて、まるで人生がどこへ連れて行くかすでに知っているかのようだった。 ダニエルはまったく逆の気持ちだった。彼は歴史が好きだった。特に過去の物語は好きだったが、それでも自分に疑いを感じていた。彼には秘密もあった。彼はエンチョンが好きだった。 彼らはクラスメイトだった。時々話をした。単純なことだ。宿題。グループワーク。友達との冗談。それだけだ。 エンチョンは彼をそうは見ていなかった。 ダニエルはそれを知っていた。 それでも彼は静かな信念を抱きしめていた。大声でも無理やりでもない。ただの小さな思いだけだった。いつか、状況が変わるかもしれない。 年月が過ぎた。 高校は終...もっと読む